介護保険法施行から23年を迎え、当時から更に少子高齢化の進行、そして家族機能の弱体化、さらに個人の生き方も変化しています。 そして介護離職や多発する様々な災害対応等も社会問題化している昨今、私たち介護支援専門員に求められる役割は益々大きいものになっていきます。
介護を必要とする状態になっても安心して生活が送れるよう、介護を社会全体で支えることを目的として平成12年4月からスタートした介護保険制度、その制度の活用により利用者ひとり一人の『思い』、家族の『想い』は本当に実現できているのでしょうか?
住みなれた地域社会との途切れのないつながり、ひとり一人がそれぞれにとっての幸せな明日を迎えることを重ねつつ、人生の主人公として生き、その人らしい最期を迎えられる。 この当たり前のようで実は一番難しい「普通に暮らす幸せ」を実現するために私たちは専門職としてどのように何をしていく必要があるのか?「人が人を支えるということ、支え合うことの価値」という福祉の原点に立ち返り、技術や知識だけではない「価値」を切り口として二十歳を過ぎて23歳を迎えた介護保険制度を振り返り、あるべき姿をイメージし専門職として提言していくことは大切なことです。
そこで第17回の大会のテーマを「のびる技・むすぶ想い・ひらく明日 ~二十歳を過ぎた介護保険 支え合うことの価値を問い直そう~」といたしました。 当大会は、3年前に中止となった第14回大会の趣旨を受け継ぎ「原点回帰」をキーワードに、介護保険法が施行され「二十歳」を過ぎた今、支え合うことの「価値」をここであらためて問い直していきます。